新人ナース
院長のひとりごと176
今年うちのクリニックに、新しいナースが入りました。
最近は、新宮市医師会が運営する準看護学校の生徒は、大半が新宮以外の在住者のため、卒業しても新宮で働くナースが極めて少ないのが現状です。
そんな中で昨年に続き、今年も新人が獲得できたのはまさに幸運以外の何ものでもありません。
彼女はまだ20代で、うちのスタッフでは2人目の平成世代です。
学生時代からナースエイドとしてうちのクリニックで働いてくれて、そのままスタッフになってくれました。
本当にありがたいことです。
私は看護学校で神経に関する基礎の講義を担当していますが、講義の最初に学生さんたちに「あなた方は大変いい選択をしました。看護師に資格があれば一生食いっぱぐれることはありません。しかも数少ない女性上位の職場であり、自由に休職できいつでも復職できます。だから2年間頑張って下さい。」
と話すことにしています。
看護学校のスタッフの方に「先生のところに行った○○はちゃんとやってますか?」と聞かれたので、「骨惜しみせず大変熱心に仕事してくれるので大変助かっています。」
と返事したところ、「あの子がそんな一面を持っていたなんて。」
と少々意外そうでした。
学校の成績が必ずしも上位でなくても、現場では極めて有能なナースにはこれまでも何度も会ってきました。
というか、看護学校の成績は分かっているので、うちのスタッフになった学生は大半がそんなに学校の成績は上位ではありませんでした。
知識は必要となった時に頭に入れればいいのです。
仕事に真摯に向かい合う気持ちのある人は、注意力が研ぎ澄まされ先を読む洞察力が磨かれ、いつの間にか頼もしいスタッフに成長していきます。
学生時代を知っている、うちで働いているスタッフは、皆1年毎に着実に成長していると感じています。
昨年入ったスタッフは10代の子で、初日に緊張で倒れて早退しました。
しかし今はすっかり一人前になって貴重な戦力となっています。
私の顔を見て「おはようざいます」と大きな声で挨拶ができるようになった日からぐんぐん成長した気がしています。