不安検査場
院長のひとりごと174
伊丹空港の手荷物チェックではしばしばいやな思いをしています。
先日も手荷物をチェックすると、
「鞄の中に細いモノがあるので出して下さい。」
と言われました。
散々いやな思いをしてきたので、鞄の中には一度でもチェックを受けた
品は入れないようにしています。
それなのに、この期に及んでまだ何かあるのかと思いつつ、消臭スプレー、
自分で入れた記憶のないタコヤキ味の歯磨きチューブ、さらに下着を取
り出して奥の方まで探りましたが、該当するものではないと言われます。
「何か手帳のようなもの」と言うのですが、そんなものを入れた覚えは
ありません。
そのうち担当者の上司もやってきて、二人がかりで探してようやく指摘
されたのが、鞄とは別に胸ポケットから出してトレイに載せた手帳に挟
んであったボールペンでした。
最近とみに短気になった私は「ああそれでしたか。」
と笑って済ませられません。
「手帳は最初から鞄の外にあったのに何でこんなことさせた。」
と詰め寄りました。
「いえ、鞄の下に重なっていたので鞄の中か外か区別がつかなかったのです。」
という言い訳が上司の口から飛び出しました。
先ず「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」があるべきでは
ないでしょうか。
鞄を倒して手帳を鞄の下に敷いたのは、検査職員で私ではありません。
しかもチェックしている間は、鞄を立てたので手帳はトレイの中で見え
ていました。
しかもチェックする対象が手帳のようなもの、ということを理解した上
で、なおも鞄の中しか調べようとしない注意力、洞察力の希薄さ。
荷物を重ねても平気なスタッフと合わせて、なんともポンコツがそろっ
たものです。
しかも利用者を客だと思っていないから謝罪もないわけです。
こんな体たらくな職員達は文句を言った私のことを「やな客に当たって
運が悪かったね。」と笑って忘れるのでしょう。
羽田でも関空でもこんなポンコツ職員に出会ったことはありません。
伊丹空港だけ飛び抜けてポンコツがそろってます。
こんなお粗末な手荷物の保安検査場は不安検査場というべきでしょう。