独り言

女性の怖さ。

女性の怖さ。

今のクリニックに来る前の、大学病院時代から私の仕事場での環境で大きな変化が起きました。
それは、仕事仲間が圧倒的に女性が多くなったことです。
それ以前は大学の実験室で、7年間ネズミとネズミ以下の下らない人間と、素晴らしい若者たちと過ごしていましたが、皆男性でした。
唯一の女性は若い美人の秘書さんでしたが、口紅を唇の形に合わせずまっすぐ横に塗るので、口が漢字の「二」になっている人でした。

しかし大学病院では、秘書、看護師、そして、私が指導した研究員も殆どが女性でした。
私は自分の頭の中を警官が見ることが出来たら、即刻逮捕される様なみだらな男ですが、セクハラで首になることだけはいやだと思っていたので極めて紳士的に接しました。

慣れると、女性に囲まれた環境は実に快適で「適度な」華やかさもあり大変楽しく仕事をしました。
今のクリニックも、男性スタッフはひと握りで、彼らは文字通り女性スタッフに簡単にひと握りにされる存在な為、今も女性に囲まれる環境で仕事をしています。

大学病院で10年間女性に囲まれて仕事をしてきたせいか、やはり、とても快適で楽しく毎日仕事しています。
しかし、ここでも、とりあえず自分の邪悪さを知ってもらうために、酒の席では「私と二人きりになって背中を向けるということは何が起こっても構わないということだよ。」と言ってます。

宴席でそれを聞いていきなり背中を向けるスタッフがいました。
「あのね、大勢の前でテーブル越しの女性が背中を向けたからといって行動を起こしたとしたらそれは『スケベ』の範疇には収まらないでしょ。」と心の中で叫びながら酔いつぶれたのでした。

男の医者は、男のスタッフとは同じ目線で相手と対等の立場で接することが出来ても、女性のスタッフとはなかなかうまくできない人もいるようです。
私は医者になると同時に結婚し、公私ともに「女性」の怖さを実感しており、妻公認の「人畜無害」の為か、毎日が楽しい職場です。