移転してから10周年
院長のひとりごと160
クリニックが現在の場所に移転して、今年で丁度10年になります。
それで今年は10周年を記念して、少し大きめのスタッフ慰安旅行を予定しています。
患者さんにも記念品を考えています。
かつて熊野路クリニックが設立10周年を迎えたとき、先代の理事長の恩師の先生が、「10年は誰にもやってくるが、10周年は座して待っているだけではやってこない。」
というような言葉を祝辞で述べられました。
私はこの言葉が大変心に残っています。
時間は過ぎてゆくけれど、積み上げる努力をしなければ残らないものがある事の意味を、今かみしめています。
クリニック自体は1975年開設で2020年に開設45周年を迎えます。
その時を幸いにも迎えられたら、ささやかながら祝おうと思います。
今年、移転依頼10周年を迎えますが、今後は移転からの年数を数えるのは辞めようと思います。
つまり15周年を祝うのは止めます。
私が2004年にクリニック院長に着任してから様々なことがありましたが、クリニックの歴史は1975年を基点に数えるべきであり、2008年の移転もその一コマに過ぎません。
ただ、スタッフの慰安旅行の口実に祝賀会を使っていたのですが、ことさら自分大好き人間みたいに思われているかも、と気づきました。
これからは、私と一緒に色々なトラブルを乗り越えてきてくれた、昔からのスタッフと内々であんなこともあった、こんなこともあったと、お酒を飲みながら昔話で盛り上がればいいかなと思っています。
クリニックの移転時期には、同様のクリニックが市内に出来たり、色々な問題があった時期でした。
それを何とか乗り切って今日を迎えましたが、現在も尚、色々と問題があることは否めません。
時代とともにその内容は変わりますから、対応していくためにはこちらも変わっていかなければならない面が少なからずあります。
年と共に、変わることが難しくなっていることも事実で、これも悩みの種です。
でも変わってはいけないものもある気がします。
忘れてはいけないもの、といってもいいかもしれません。
それを肝に銘じないと45周年は来ないかもしれません。
2018年4月17日