独り言

型にはまらない人

看護師

型にはまらない人

院長のひとりごと156

数十年ぶりに、の御茶屋さんに行きました。
舞妓さんが横でお酌してくれて、調子に乗りすぎて飲み過ぎて失敗してしまいました。
舞妓さんは、最近では珍しい京都出身の子で19歳でした。
19歳で厳しい花街の中で立派に仕事している様子に、もう気分はほとんど孫を見守る感じで、ただただ健気に働く姿に感動してしまいました。
というのも、最近うちに入った看護師で、20歳そこそこの子がどうにも私には理解不能な働きぶりで困惑していたから、舞妓さんが余計にすごく見えたのでした。
うちに入ったスタッフは、連絡無しに遅刻したり休んだりが頻繁にある子でした。
理由を聞くと体調が悪かったとか、親類にトラブルがあったとか、説明がありました。
でも連絡できないはずないのにと思ってしまいます。
確かに私は看護学校で生徒たちに「看護師の仕事は売り手市場で自由に辞めることができるし自由に復帰もできる。」と話しました。
しかし自由に休んだりできる、とは意味が違うのですが、その辺が理解できていなかったのでしょうか。
ほぼ同世代のパートの看護助手のスタッフはきっちりと休まず仕事をしています。
何でも○○世代というふうにひとくくりに考えるのは違うと思うのですが、今の20代の人には、仕事に対する感覚が私たちとは違うところがあるとは思います。
もちろん私たちも、私たちの親世代から見れば随分違う価値観で仕事をしていると思われているでしょう。
しかし私たちの世代にも、親と同じ価値観の人もいたように思えます。
結局価値観というのは、世代で分かれるとは限らないものかもしれません。
時代時代で大きな流れはあるにせよ、昔から様々な価値観が存在していたと思います。
結局このスタッフの子にはうちのクリニックのスタイルがどうしても合わず、辞めてもらうことになりました。
うちに来る前の職場も辞めているので、この先この子に合う職場があればいいと思うのですが、いささか心配ではあります。
しかし、型にはまらない人の中にはとんでもない才能を発揮する人もいますから、そうなることを祈ります。

2017年12月18日