独り言

ゆとり世代

ゆとり世代

ゆとり世代

院長のひとりごと146

ゆとり世代がテーマになったドラマがありました。
結構面白く見ていました。
ゆとり世代は、おおよそ平成生まれと考えたらいいようです。
テレビでも、ゆとり世代代表みたいな顔をした、おばかタレントが最近売れています。
製薬会社の人との会食の時、「ゆとり世代はどうですか?」と聞くと、
「大変ですよ。」としみじみと答えてくれました。
幸か不幸か、うちのスタッフでゆとり世代と呼べるのは、今年成人式を迎えた厨房のスタッフ一人だけです。
このスタッフは気持ちよく働いてくれるし、評判は大変いいです。
うちを担当するMRの一人も、おそらくゆとり世代だと思いますが、びっくりするほどの努力家で、自分の経験のなさ、医師との対応の未熟さを補うため大変な準備をして毎回訪問してます。
私への説明の書類は、罫線やアンダーラインが引いてあり、どこがポイントか一目で分かる工夫がしてあります。
英文の論文を紹介する折は、必ず自分で訳して要約したレポートを添えてあります。
随分時間がかかっただろうなあと、いつも感じながらありがたく読ませてもらっています。
先日上司の方と話す機会があったので、うちの担当がいかに努力家ですばらしいかを思い切り話しました。
確かに、会社で遅くまで残って仕事をしているそうです。
どの世代にも素晴らしい人材はいるものです。
ゆとり教育は失敗でしたが、ゆとり世代の人材が失敗だったわけではありません。
医師のトレーニングシステムも、現在の臨床研修システムは、私たちの時のものより明らかに劣っていると思います。
このままだと医者のレベルダウンが起こることを、私は心から危惧しています。
しかしどんなシステムであろうとも、優れた人材は出てくるものだと期待もしています。
何せ今の若い世代が、私の主治医になることは間違いないですから。
私たちの世代も上の世代からは散々非難されました。
でも私たちの先輩にもひどいひとはいました。
優れた人材はシステムではなく、個々の志で生まれるものだと思います。
ゆとり世代も特別な人たちではないと思いました。

2017年2月20日