独り言

いさかい

怒鳴り合い

いさかい

院長のひとりごと135

先日、成人式のパーティで盛り上がっている若者と、怒鳴り合ういさかいを起こしてしまいました。
若者たちが、2次会に向かうためにホテルのバスを利用することになったようですがなかなか乗り込まず、バスがずっと道を塞いだままでした。
私はそのバスに進路を塞がれ、迂回することも出来ない状態のタクシーに乗っていました。
タクシーの運転手は若者の勢いに圧倒されたのか、進路を確保する努力を諦め、唯バスが出発するのを待つつもりの様した。
4,5分は私もじっとタクシーの中で待っていましたが、どうにも埒があかない感じがして、バスのドライバーに進路を開けるように言いに行くことにしました。
自分でも驚いたのですが、私はいなりドライバーの席の窓ガラスを力任せに叩いて「早くバスを前に出せ。」と怒鳴っていました。
ドライバーがあわてて前に出そうとすると、パーティの幹事役がドライバーに何か話しかけて、車が動かないので「早く出せ」と再度私は怒鳴っていました。
すると幹事の若者が私に突っかかって来ました。
若者の訳の分からないタンカを聞き流して私はタクシーに戻ったのですが、言いようのない自己嫌悪に陥ってしまいました。
腕っ節に全く自信のないくせに、一つ間違えば袋だたきに遭いそうな態度を取った自分。
穏便に話すことが出来ず、いきなり怒鳴ってしまったこらえ性の無い自分。
そもそもじっとタクシーの中で待つことが出来なかった自分。
孫ほども歳の違う若者に、本気で腹を立ててしまった自分。
私はなんて未熟なのでしょうか。
情けない限りです。
私の一番好きな映画である「幸せの黄色いハンカチ」の中で主人公の高倉健さんが、若い頃からけんかっ早い自分の性格を嘆くシーンがありました。
タクシーの中で私はそのシーンを思い浮かべていました。
還暦も過ぎ、いい加減もっと穏やかであるべきなのに、この荒さは何故なのでしょう。
カルシウムが足りなのでしょうか。
私の親友は学生の頃はよくけんかをしていましたが、今はすごく穏やかな紳士です。
今度彼に会って相談してみようと思います。

2016年2月18日