独り言

駐車場に町内会費?

駐車場

駐車場に町内会費?

院長のひとりごと112

郷にいれば郷に従え、という言葉がありますが、最近この言葉を自分に言い聞かせる出来事がありました。
私の実家は石川県の金沢市にあります。
祖父はかなり手広く商売をしていたらしく、多少の不動産を私たちに遺してくれました。
それはかなり痛んだ古い貸家や、整地して駐車場にしたもので、多少なりとも副収入を得ています。
そんな貸家や駐車場のある町内会の代表者から、毎年町内会費の請求が私に来ます。
父が亡くなり、相続した当初は何も分からず言われるままに支払っていました。
現在私は和歌山県新宮市に住んでいますが、私の住まいのある町内会では町内会費はそこに住んでいる住人が支払っています。
また、新しく町内に転居してきた人の中には、町内会に加入しない人もいて、その場合町内会費の請求も受けずにいます。
金沢の貸家に関しては、そこに住んでいる人がいる場合は、その人が町内会費を支払うようですが、空き家になると自動的に大家に請求が来るのです。
駐車場に関しては、請求しない町内会もあるそうですが、私名義の駐車場のある町内会は、駐車台数に応じた町内会費を一定の上限を設定して請求してきます。
金額はともかく、どうにも納得がいかず、お世話になっている会計士さんに質問しました。
「町内会費は受益者負担であるべきなのに、家に対して会費がかかる理由が分からない。」「駐車場に会費がかかるのも理解できないし、その額が面積に応じて上がるのが分からない。住人の会費もその住居の土地の広さで変わるのか?」
その会計士の人が間に入って奔走してくれたおかげで、駐車場のある町内に、それまで住人より高額の町内会費を払っていましたが、住人と同額になりました。
落としどころに関して納得したわけではありませんが、私の想像以上に、故郷は閉鎖的な地域社会が息づいていることを知り、ごり押しは無益だと悟りました。
年を取るとともに、帰郷の念が強くなるこの頃ですが、実際に住んでみると色々と納得の出来ないこともありそうだということが分かりました。

2014年6月20日