柔軟な思考
院長のひとりごと106
柔軟な思考ができる、ということが大切なのは分かりますが、なかなかむずかしいことです。
ちなみに、最近目にした頭の柔軟性を試すクイズを紹介します。
クイズ1 縦8センチ横10センチの紙を、同じ巾の3枚の紙に切り分けて下さい。
使う道具は、1ミリ刻みの目盛りの付いた15㎝の定規とはさみと鉛筆です。
ヒントは定規の当て方。
クイズ2 10階建てのマンションの最上階に住む吉田豊治郎さんは、出かけるときは1階までエレベーターを使いますが、部屋に戻る時はいつもは5階で降りて、10階まで階段を使います。
今日は5階に住む山田トミさんとエレベーターが一緒になったので、10階までエレベーターを使いました。
何故でしょう。
ヒントは名前から来る先入観です。
かつて医局で見た光景ですが、いつも偉そうにしている先生が、むずかしい読み方の名前のMRの名刺を若い医師に見せて、「これどう読むか分かるか。」と聞いたとき、その若い医師は名刺を手に取るなり裏返して、記載してある英語表記を読んでみせました。
困らせてやろうとした偉い先生は大変バツが悪そうでした。
同じように名刺を手にしても、裏を返す発想が無かったのでしょう。
何気ない光景ですが、大変興味深い光景で印象に残っています。
クイズの答えはあえて紹介しないことにします。
ゆっくりクイズを楽しんでもらい、解けたら飲み会の時のネタにして下さい。
仕事の上で様々な問題が起こってきたとき、解決するために私は方法とか可能性とか無視して、どうなったらいいかをイメージすることにしています。
そのイメージにたどり着く為に、障害になっていることを、ひとつずつ取り除く作業を繰り返せば解決するはずだと思うからです。
柔軟な思考というのは、経験を積み知識、常識が増えるほどむずかしくなる気がします。
幸い私の家内は、驚くほど常識も知識も乏しいので、私の思いもつかない発想でヒントを与えてくれることがしばしばあり助かっています。
2013年12月18日