ドクター募集
院長のひとりごと99
最近は景気が回復傾向なのでしょうか。
世間の流れに疎いながらも、クリニック経営のために多少は気にしつついます。
おかげさまで、クリニックは何とか決算を黒字で迎えられそうです。
医療法人は、営利を目的とした組織ではないとされていますが、赤字では経営が維持できません。
かといって大きな黒字を生むべく努力すべきなのでしょうか。
この点が私にはよく分かりません。
どんどん利益を上げて、系列病院を増やしていっている所も回りにはあります。
組織をどんどん拡大することで、より多くの患者さんの診療を行える訳ですから、このように拡大していくことは評価されるべきなのでしょう。
ですが、私にはそのような方向に向かう術がありません。
組織を拡大していこうとすれば、真っ先にぶつかる壁がスタッフの確保です。
特に医師の確保は至難を極めます。
私のいる新宮市は、和歌山市から特急で3時間かかります。
新大阪から新幹線で、九州に3時間で行ける現在にです。
それに経営的に医師を雇用するだけの資金確保もむずかしいです。
いずれ、このクリニックを引き継いでくれる医師を捜さなければいけませんが、今はむずかしいです。
今私が目指しているのは、このクリニックを受診されている患者さんと、クリニックのスタッフのために、最善のことをすることです。
クリニックで最善の診療を行い、結果として得られる利益を最大限スタッフに還元していくことを目指しています。
税金は最低限度支払えばいいと思っています。
もっと払うべきとはとうてい思えないような法人税率ですから。
こういう経営方針は、エゴイスティックなのかどうか分かりませんが、私はこのクリニックを引き受けた時からずっと、このように考えてやってきてます。
そして、今も尚クリニックが存続していることから、世間から許されていると解釈しています。
日本の僻地の一つといえる新宮市ですが、美しい海と山と、美味しい食べ物には恵まれた所です。
安い給料でもいいから新宮で働いてみたい、というドクターがいらしたら是非メールしてほしいと思っています。
2013年5月18日