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院長のひとりごと92

レストランを探すとき、いつもネット情報を利用します。
なかでも「ぐるなび」は一番役に立ちます。
このサイトは、店のメニューが詳しく記載されているからです。
店名、店構え、メニューの内容と、値段で目的の店を絞って行くと、外したことはありません。
大阪でイタリアンの店を探した時も、大勢でわいわい楽しもうとした時の店は、アンシャンテに、静かにワインを楽しみたい時はイルピノーロにしましたが、どちらも当たりでした。
同様のサイトに「食べログ」がありますが、このサイトの口コミ情報には感心しません。
ほめる口コミはともかく、批判の口コミには的外れなものが多いからです。
静かに食事を楽しむ店に、家族連れで行って量が少ない、値段が高いと文句をつけたり、店の混み具合などの情報もなく、接客が悪いと批判したりと「お里が知れる」と書き込みをした方に、私は批判の目を向けることがしばしばです。
完璧な店はないですが、どの店にもそれなりの魅力があるから成り立っているわけで、全否定は店の人のみでなく、その店をひいきにしている人に対してもどうかと思います。
そこまで否定したいなら実名ですべきです。
匿名で言いたい放題は卑怯な限りで、読んでいて不快になります。
店の味を単にうまい、まずいと評価するのも傲慢です。
単に自分の好きな味か、嫌いな味か、に過ぎない情報です。
自分の基準が世の中の基準だとでも思ってるのでしょうか。
その店の食材の選択、火の通し方、塩加減、盛りつけ、のどこがどのようにいいか悪いか、といった客観性のない空虚な評価は、読むに耐えません。
昨今ブログやツイッターが流行していますが、情報発信には責任を持つべきであり、匿名の情報発信は内容の如何に関わらず、私は認めたくありません。
情報の価値はメディアの質で決まる、と以前何かで読んだことがあり、全くその通りだと思います。
以前はメディアといえば新聞、テレビ、雑誌というものが主でしたが、今はネットが中心で、そうなるとメディアとは発信者個人といえます。
匿名はメディアではなく、従って発信も情報ではありません。

2012年10月15日