女子サッカ−ワールドカップ決勝
院長のひとりごと74
早朝から女子サッカ−ワールドカップ決勝を観て、とんでもなく興奮してしまいました。
日本が優勝するなんて信じられない気持ちです。
決勝の相手はランキング1位であり、日本が24回戦って一度も勝ったことのないアメリカでした。
まず無理だと戦前は思っていました。
試合の前半は押されっぱなしで、得点されなかったのが奇跡の様な展開でした。
後半先制すればひょっとして勝てるかもと観ていると、アメリカに先制されてしまいました。
これで負けたなと観ていて思いました。
この時点でアメリカの勝ちを確信したのは、私の様なサッカーど素人と、アメリカチームの選手だと思います。
先制後のアメリカチームは、完全に守りに入った消極的な試合運びとなり、日本のボール支配率が、急に高まったことが私にも分かりました。
一旦こんな心理状態になると、この後の日本の同点ゴールの後に、もとの精神状態に持っていくことは出来なかったと思います。
それでも延長で先制したアメリカに底力を感じ、今度こそ駄目だと私は思いました。
この後大会MVPと得点王になる、日本のキャプテン澤選手の同点ゴールが生まれるのですが、日本チームの絶対に諦めない姿勢に、心から感動しました。
技術的にも日本の2ゴールの方が、アメリカより遙かに難易度の高いものだと感じました。フォワードだけでなく、デフェンスの鮫島選手の献身的なプレーが印象的でした。
PK対決前の両チームの表情を観ていると勝てるかもと思いました。
こわばった表情のアメリカにくらべ、「最後まで楽しもう。」という感じで、笑っている日本チームが印象的でした。
期待通りキーパーの海堀選手のファインセーブが勝利を呼びました。
大舞台を楽しめるたくましさは、シドニーオリンピックで優勝した高橋尚子さんを連想させました。
スポーツは楽しんだ方が勝つのだと再確認できました。
私だけでなく多くの日本人が感じたことだと思うのですが、「最後の最後まで決して諦めない。」ということのすばらしさを、そして今私たちに一番必要なことであることを、彼女たちはゲームを通して教えてくれました。
2011年7月18日