東日本大震災
院長のひとりごと70
大変な災害が日本で起きてしまいました。
私の住む所には、津波警報は出たものの被害は皆無でした。
それでも幹線道路が長時間閉鎖され、クリニックへの患者さんの送迎に支障をきたしました。
TVの画面には、今まで映画でしか見たこともないような津波が空港を覆うシーンや、堤防が決壊して係留中の船が、堤防を乗り上げてくるシーンが繰り広げられました。
かろうじて避難した人たちが、壊滅状態の町を避難所のある高台から、ぼんやり見下ろしている光景が忘れられません。
町が完全に消滅したことなど、戦争体験者にしか経験がないことだと思います。
想像できないような、喪失感におそわれているのではないかと思いました。
避難されている方々が、援助物資が不足してひもじい思いをされていると話されているのを聞いて愕然としました。
少なくともマスコミは、被災地でその人たちから直接話が聞けているということは、その場所に食料を運ぶことが物理的に可能な筈です。
避難されている方が仮に1万人だとして、一人10個のおにぎりをコンビニで調達しても1千万円位で可能です。
物理的にも経済的にも可能なことではないのでしょうか。
何もかも失った人たちに、せめて満腹感を味わってもらえれば、多少の元気が沸いてくるのではないでしょうか。
避難所におにぎりをうずたかく積み上げることは、とても意味があると私は真面目に思います。
食というのはどんなときも一番に必要であり、いつも食から再出発は始まります。
何もしていない私が、とやかく言うのはおこがましい限りですが、現在の日本のリーダー達は、目の前の惨状にただただうろたえているだけにしか見えません。
子供の頃、困ったときに頼りになるのは、いつも理路整然と話をする秀才より、とにかく走り出すガキ大将でした。
何をしても批判は必ずついてくるのですから、こんな時は自分の信じるままに突き進む行動力が、リーダーには必要な気がします。
頭が良すぎると、行動する前に結果をあれこれ予測してしまい、結局何もできなくなります。
結果を恐れない人こそ結果を出す人です。
2011年3月17日