参議院選挙
院長のひとりごと63
参議院選挙は自民党の勝利、民主党の敗北、みんなの党の躍進という結果でした。
数多くのタレント候補の大半が落選しました。
これは自民党、民主党共に、国民の不況に苦しむ生活を理解していない結果だと思いました。
国民は今、真剣に政治に期待しているのだと思います。
この不況を打開してほしいと願っています。
そんなとき知名度に頼って、たいした政治的ビジョンも無い人が、立候補する姿に、ふざけるなまじめにやれ、と怒った結果だと思います。
当選した人気スポーツ選手で、議員と選手の両立を宣言している人もいますが、輝かしいキャリアに汚点をつけることにならなければいいと懸念しています。
消費税増税には私は基本的には賛成です。
しかし、民主党は事業仕分けのみならず、国会議員の定数削減、官庁の人員削減を初め、徹底した無駄排除をまず実行すべきでした。
全ての無駄削減処置を実行後に、政策実行のため必要な経費捻出には増税も不可欠、という議論をすべきでした。
高速道路無料化、育児手当等の支出を伴う政策を、拙速に実施したことが悔やまれます。
育児手当に関して、実施前、テレビで母子家庭で毎日の食事にも事欠く生活ぶりを放送していて、育児手当の必要性を訴えていたときは、この政策に意味を感じました。
しかし、実施後の街頭インタビューで、大半の人が支給されたお金は貯金するとか、塾などの教育に当てると話しているのを聞いて、この政策に大きな疑問を感じました。
勝った自民党に国民は期待していたわけではなく、単に民主党に不満を持った結果だという気がしますし、政治に対しどこに、誰に期待していいのか分からないという閉塞感から、みんなの党に期待が集まった気もします。
日々の生活には厳しいものがありますが、そのために日本中が政治に関心を深めている今、是非民主党には自民党政治では出来なかった何かをしてもらいたいと思います。
家庭でも企業でも、財政の立て直しは支出の見直しからです。
国も同じだと思います。
さらに、外交でも国際的に敬意を払われる様な、毅然とした姿勢を示してもらいたいものです。
2010年8月20日