独り言

2年かかってやっと咲いた桃の木を見て思ふ事

桃の木

2年かかってやっと咲いた桃の木を見て思ふ事

院長のひとりごと58

桃の花が咲きました。
2年前まで、見事な花を咲かせていた桃の木に、2年ぶりで花が咲きました。
クリニックが現在の場所に新築移転する折に、前のクリニックの敷地内にあったこの桃の木を移植しました。
移植1年目の昨年の春には、花が一輪咲いただけでした。
その後、再度敷地内で移植したので今年の春も諦めていたのですが、今年は見事に咲いてくれました。
うちの桃はしだれ桃です。
しかも濃いピンクと、淡いピンクの2種類の花が、同じ木で咲きます。
さらに一つの花でも、花びらが濃いピンクと淡いピンクが混ざっています。
とても複雑な色合いの、大ぶりの八重の花で実に美しいのです。
そのとなりには、新築移転時に新たに植えたしだれ桜があります。
こちらも桃と同じ時期に敷地内で移植しました。
これも昨年は花を咲かせませんでしたが、今年は蕾が沢山あり、かすかに開きかけています。
この2本の木の後ろには、お隣さんの桜の木があります。
その木も交えて3本の木の花を眺めながら、今年は念願のクリニックの敷地でのお花見ができそうです。
クリニックも今年の6月で、新築移転して丁度2年になります。
まだまだ甘いなと痛感することが最近もいくつもあります。
何故もっと早く気がつかなかったのかと悔やみますが、失敗して初めて気づくことの連続です。
スタッフはみんなとてもよくやってくれています。
後は、私がどれくらい自分のモチベーションを維持できるかが鍵だと自覚しています。
思うようにいかないことがあると、わりとくよくよと考えてしまうのですが、きれいに咲いた桃の花を見て勇気をもらいました。
前の敷地で見事な花を咲かせていた桃の木でも、新しい場所で再び花を咲かせるのに2年かかったのですから、元々見事な花を咲かせていたわけでもない私が、花を咲かせるにはそれ相当の辛抱の時間が必要なのだと、教えてくれた気がします。
その感謝の意味も込めて、今年はこの桃の花と、となりの桜の花を眺めながら、うちのスタッフたちと美味しいお酒を飲みたいと思っています。

2010年4月19日