和歌山県から表彰されました。
院長のひとりごと54
2009年もあと僅かとなり、何かと気忙しくなってきました。
今年も色々のことがあり、順風満帆とは言えない一年でした。
しかし、年末近くに嬉しいことが二つありました。
一つは和歌山透析研究会で発表した論文が、優秀論文に選ばれたことです。
もう一つは婦長が優秀勤労者として和歌山県から表彰されたことです。
研究会で発表した論文は、認知症の透析患者さんに対する取り組み方を報告したものです。
特に新しいことをしたわけではありませんが、透析室の看護師のみならず事務スタッフ、厨房スタッフ、送迎スタッフがそれぞれの持ち場で出来る限りのサービスを積み重ねて、認知症患者さんの透析を行っていることを報告しました。
私のふるさと石川県の伝統工芸である輪島塗の漆のごとく、何層にも何層にもサービスを重ねていって作り上げた、クリニックの医療サービスを評価されたことは、何ものにも勝る喜びでした。
若い男の看護師が発表しましたが、彼の名前で頂いた表彰状をクリニックの勲章として飾りました。
婦長は長年うちのクリニックを支えてきた仕事ぶりが評価され、和歌山県から表彰されました。
手前味噌かもしれませんが、婦長が長年積み重ねてきた努力が、評価された結果であることは疑う余地がありませんが、その評価をうちのクリニックの医療サービスが、陰で支えていたと思っています。
婦長の背中を追って、他のスタッフも負けじとがんばってくれたおかげで現在の医療サービスが提供できているわけで、その医療サービスに一定の評価を頂いた結果が、婦長の表彰に結びついたのだと私は思っています。
表彰されたのは、若い男の看護師と婦長ですが、この二つの表彰は表向きは個人賞ですが、私は熊野路クリニックスタッフ全員により成し遂げた、現在提供している医療サービスに対する評価だと考えています。
厳しい医療経済環境の中、うちのクリニックの手間ひま惜しまない医療サービスが、この先どれくらい改善させられるか、さらに、継続させられるかは分かりませんが、この喜びを大切に張り合いとしてがんばりたいと思います。
2009年12月25日