透析食と糖尿病食に関する試食講演会
毎年、透析食と糖尿病食に関する試食講演会を、クリニックで開いてもらっている島根時代からの付き合いの管理栄養士の人に、介護スタッフが患者さんに調理する際に苦労しているので、介護スタッフ向けの調理の講習をしてはどうかと提案されました。
実際に東京でこの様な講習をしたところ大変好評だったそうです。
そこで、昨年末にうちと協力しあっている介護施設にスタッフ向けの講習会に関してのアンケートを行ったところ、開催希望が強かったので3月に透析食に関しての介護スタッフ向けの調理講習を行いました。
総勢25名の介護関係者が参加してくれました。
東京から2名の管理栄養士の方に来ていただき、実際に調理を体験していただき、さらに試食後質問に答える形で行いました。
反響は上々で、講習後のアンケートでも参考になったまた是非開催してほしいという声が多数ありました。
うちのクリニックの厨房を使っての講習なので25名が限界ですが、秋には糖尿病食をテーマにまた開催しようと思っています。
常日頃から介護サービスとの連携を密にしていくことが私たちの医療サービスには不可欠であると実感しています。
そのため、介護施設の人とは常に連絡を密にして患者さんの状態の把握に努めています。
入所施設のある所とは、患者さんがスムーズに入所できるように連絡を取り合っています。
そして、今回は訪問ヘルパーの人たちのための講習会を開いた次第です。
今後も介護サービスとの連絡を密にとるべく、新たな試みが必要なら積極的に行っていこうと思っています。
介護サービスのシステムが日本に導入された当初から、このシステムを維持していくための経費の確保が懸念されていました。
現実問題として、介護スタッフの給与水準は決して恵まれたものではないと聞いています。
介護システムがなくては日本の医療は維持できない状態である以上、このシステムが破綻しないよう、国にはもっと十分な財源を充てて欲しいと念願しています。
幸い介護の仕事に関心のある若者はかなり多いですから。