病気のこと

糖尿病合併症を悪化させるもの

糖尿病合併症を悪化させるもの

糖尿病合併症は、動脈硬化を促進させるために起こることはこれまでお話ししたとおりです。
これをさらに悪化する因子として、高脂血症と高血圧があります。

高脂血症とは、コレステロールや中性脂肪が高い病態です。
コレステロールは卵、肉の脂、牛乳、乳製品等の取り過ぎで高くなります。
中性脂肪はアルコール、でんぷん、果物、菓子等の取り過ぎで高くなります。

高脂血症は動脈への脂肪沈着を促進します。
高血圧は血管に負担をかけます。
これらはお互いに相乗効果を発揮して、動脈硬化をどんどん進行させていきます。
その結果、閉塞性動脈硬化症、脳梗塞、心筋梗塞等の危険を増大させるのです。

これらの病気は一端発症すると命に関わることも多く、決して元に戻ることはありません。
つまり、これらの病気は治らないのですから予防に力を入れるべきです。
ということは、これらの病気の元凶となった糖尿病をきちんとコントロールすることに努めなければならないということです。