病気のこと

インスリン分泌と治療の関係

インスリン分泌と治療の関係

前回お話ししましたように、経口糖負荷試験を行うことにより、膵臓からのインスリン分泌能が分かります。
正常以上にインスリンが分泌されている場合は、過食による高血糖に対して膵臓がオーバーワークになっています。

先ず食事量を減らすことが大切です。
これはどんな場合にも一番大切です。
胃から食物が吸収されるのを遅らせる薬も有効です。
また、インスリンが働く筋肉細胞に作用して、インスリンの作用を強化する薬も有効です。

インスリンの分泌が正常より減少しているけれど、まだ残っている場合は膵臓からのインスリンの分泌を促進する薬が有効です。

勿論先に挙げた薬も有効です。
膵臓からインスリンが殆ど分泌されていない場合は、インスリン注射が必要になってきます。
薬の選び方を間違えるとかえって悪化する危険があります。

また、治療中に薬の変更が必要になってくる場合があります。
こういう点に注意をしないで漫然と同じ薬を使うことが一番避けるべきことです。
次回はこの点をお話しします。