こぼれ球
院長のひとりごと153
私は学生時代に、バスケットボールをやっていました。
今はとてもじゃないけどプレーできませんが、テレビでの観戦を楽しんでいます。
中でも一番面白いのが、アメリカのプロバスケットボールリーグである、NBAのゲームです。
東西のカンファレンスでリーグ戦を行い、各カンファレンスのベスト8がカンファレンス代表を争い、さらに東西カンファレンスの代表同士でリーグチャンピオンを競います。
先日、下馬評通り圧倒的な強さを発揮してゴールデンステート・ウォリアーズがリーグチャンピオンになりました。
このチームの特徴は、圧倒的な攻撃力で毎試合100点以上の得点をあげます。
中心選手は抜群にシュートのうまいガード陣で、長距離シュートを雨あられとゴールに注ぎ込むので、スプラッシュ(そそぎ込み)ブラザーズと呼ばれています。
このチームは、控えの選手も長距離シュートを高確率で決めるのが強みになっています。
ではこのチームは他チームに比べ、全ての選手がずば抜けてシュートがうまいのでしょうか。
確かにスター選手の3人はずば抜けていますが、その他の選手は他チームの選手とそんなに差はないと思います。
でもこのチームは、シュートがはずれた後のこぼれ球を拾うことに非常に優れています。
この地味なプレーのおかげで、シュートを打つ選手ははずれても味方がボールを取り返してくれる、という安心感を持ってシュートが打てます。
この精神的な安心感が、控え選手のシュート確率を高めているのだと思います。
私もクリニックで、確実にこぼれ球を拾う仕事を頑張らなければならないなと感じました。
経験の浅いスタッフもいますから、色々とトラブルも起きますが、トラブルの度に経験の浅いスタッフを叱っていては萎縮するばかりです。
いや、最近は萎縮する以前にやめてしまうケースが多いかも知れません。
私の仕事は、経験豊かなスタッフと協力して、経験の浅いスタッフの外したシュートのこぼれ球を、せっせと拾い集めることだと思いました。
とても地味な仕事ですが、うちのシニアスタッフなら協力してくれると思います。
2017年9月20日