コロナ考
院長のひとりごと202
新型コロナウィルスが蔓延している今、なんとも重苦しい気持ちが続いています。
私たちのクリニックのスタッフは、第1回目のワクチン接種を受けました。
5月には高齢者の接種が予定されています。
世間では感染ウィルスは変異株が主流となりつつある今、対応はまさに後手後手になっていることが否めません。
予防の一つの柱が飛沫予防ですが、そのために飲食店が大変な窮地に陥っています。
これほどまでに飲食店をたたいてどうなるのかと不安になってしまいます。
問題なのは飛沫です。
飲食店の営業が問題ではありません。
飲食店が飛沫防止対策を行い、利用客が飛沫防止に協力することが肝要です。
政府が補助すべきは雀の涙の休業補償ではなく、飛沫対策に必要な設備費の補助です。
飲食店が利用客に飛沫防止の協力を要請するのには限界があるので、抜き打ち的に「見回り隊」が飲食店を見回り飛沫防止に非協力的な利用客に対し、ペナルティを与える。
位の措置をとることが効果的と思えます。
設備投資や見回り隊に協力できない飲食店にのみ休業要請をすべきです。
そしてその場合の休業補償は雀の涙でいいと思います。
問題に対するアプローチがずれていると感じて歯がゆくてしょうがありません。
今の政府のやり方は、高速道路での事故を予防するために高速道路を閉鎖するという感じです。
実際は交通機動隊が取り締まりをしています。
なぜ同じ発想がコロナ対策に生かせないのでしょうか。
テレビを見ていたら私と同じ意見のコメンテーターもいました。
私の考え方はそんなに見当外れではないと思います。
コロナに対処しつつ経済を回す工夫をもっとやってほしいものです。
そして最も大切なのは私たち一人一人が飛沫対策に積極的になることです。
新宮市は外部からコロナを持ち込んだ人による感染がありましたが、それ以外の感染は全くありません。
実に市民一人一人の意識が高い地域だと誇りに思っています。
都会と地方で感染者の数が違うのは、人口の違いだけではないのではないでしょうか。