独り言

出入り禁止!

出入り禁止

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院長のひとりごと83

最近の若い人との会話で、しばしば腹を立てています。
といってもプライベートでの会話ではありません。
若者の言葉は私が学んだ日本語とはかけ離れているので、もとより理解することも歩み寄ることも放棄しています。
あるサービス施設で、施設利用に関して融通をきかしてほしい、と頼んだときも、無理の一点張りで、いい加減な理由すら言うので、私も大人げなく声を荒げたのですが「そんな風に言われると僕も不愉快です。」というような返事をしてきました。
確かに頭ごなしに怒鳴られたら不愉快でしょう。
でもその感情をストレートに伝えていいのは、両者が対等の立場の時ではないでしょうか。
サービスの提供者と、サービスの受給者は対等ではないと思います。
「不愉快なのはこっちじゃ。」とまでは言いませんでしたが、「こいつと話しても無駄だ。」と思いました。
私は不親切な人間なので「そういうことを言うのは違うんじゃないか。」などという、アドバイスはしません。

最近担当になったばかりの製薬会社のMRが、新規に採用した薬のことで「効き目はどうですか。何人ぐらいに処方されていますか。」などとうるさく聞いてきて、いい加減面倒くさくなって、不愉快そうに返事したのに空気を読まずに、また同じ質問をしてきたので「うざいな。もう帰れ。」と追い返しました。
何故か自分でも制御できないくらい、相手不在の自分本位な未熟な対応に腹が立ち、名刺に「出禁」と朱筆して事務のスタッフに、今後自分に通さないように指示しました。
そのことを家内に話すと「それはあまりにかわいそうやで。帰れのひと言だけで済まさずに、なんで腹を立てたか、どうすべきかをアドバイスしてあげればいいやろ。」とMRに同情的でした。
私は未熟な応対をするサービス業者をどやしつけることでストレスを発散しているので、家内の説教は耳に入ってきません。
まだまだ家内の説教が続きそうだったので「いや、『帰れ』のひと言で済まさんかったよ。
その後でちゃんと『二度と来るな』と付け加えたよ。」と言うと家内はふっと笑って沈黙しました。

2012年2月19日