独り言

富士山

院長のひとりごと183

学会で東京に行くことがあります。
その折はできる限り新幹線はE席を取るようにしています。
2人がけの窓側です。
一人で新幹線に乗る人の多くがそうするでしょうが、私の場合E席を取るのは
富士山を見るためです。
いつの頃からか、新幹線の車窓から富士山を見るのが楽しみになり、三島近辺に近づくと、読んでた本を置き窓をずっと覗いています。
先日台風の翌日新幹線に乗りましたが、台風一過の絵に描いたような秋晴れの日で、しかも早朝の便だったので浜松あたりで富士山が見えました。
こんな所から見えるなんてと初めての経験に驚きました。
帰りも昼過ぎの便でしたが熱海あたりで富士山が見えました。
この時期冠雪もなく山肌がくっきりと見えました。
車窓から富士山を眺めているとなんとなく落ち着きます。
優雅な姿を眺める数分がとても貴重に感じてしまいます。
かといって富士山に登りたいとは思ったことがありません。
美人を遠くから見つめるのは好きでも話しかけようとはしないようなものです。というのは違いますか。
美人に話しかけないのはおそらく相手にされないであろうし、万一お近づきになれても・・・。
止めておきます。
東京が晴れていても富士山のあたりだけ雲のかかっていることも良くあります。
富士山が一番よく見えるのは、早朝の便に乗った時なのは朝は空気が澄んでいるからなのでしょうか。
富士山がよく見える宿でゆっくり過ごしてみたいとは思います。
学会の会場が近くのことがあれば是非そうしたいのですが、富士山の見える場所で学会のあることは希有です。
最近は故郷の金沢に帰りたくなることも増えました。
もう両親もいなく帰る用は墓参り位なのですが。
富士山が見たくなったり故郷に帰りたくなったりするのは日本人として北陸人として年を取ったせいで生じた回帰要求なのでしょうか。
理由はよく分かりませんが、とにかく新幹線といえば富士山というのが今の私の発想になっています。
今年も数回東京に行く予定です。
一番好きな冠雪のある富士山を眺めるのが楽しみです。