独り言

褒めて伸ばす

Good Job

褒めて伸ばす

院長のひとりごと95

最近は、ほめて伸ばす、という指導法が主流となっています。
確かに、高橋尚子さんを育てた小出監督の手腕は見事なものでした。
あんなすばらしい結果を出したのですから、その指導法が正しかったのは間違いないです。
「君は前途洋々だ。」「君は期待通りだ。」「君にはまだまだ伸びシロがある。」などと言われると、嬉しくなるかもしれません。
かつて研修医時代に、部長から「前途洋々だね。」と言われて喜んでいると、先輩医師がにやにやしながら近づいてきて「ほめられたと思ったやろ。前途洋々ということは、今はあかんけどという意味があるんやで。」と教えてくれました。
未熟な私には、思い当たることだらけで赤面しました。
先日姪に、仕事のことで相談を受けたとき「頼んだ仕事に関しては期待通りだった。」と告げました。
姪は私に「ありがとうございます。」と言ったので、「ほめてるわけじゃないよ。期待以上ではなかったという意味だから。」と少し辛口のコメントをしてしまいました。
キャリアが浅い割には、きちんと仕事をこなす姪を多少贔屓目ですが、よくやっていると思っています。
でも、仕事に関して、待ちの姿勢であることがとても気になったので、つい意地悪な言い方になってしまったかもしれません。
弟はどうも娘に甘いので、ついつい私が辛口になってしまいます。
私たちの若い頃は「まだまだ。」と言われることばかりで、「よくやった。」と褒めてもらうことはなかった気がします。
その点、今は「よくやった。」と褒めることが普通になってきて、私はとてもいいことだと思っています。
うちのスタッフでも、初めての仕事をうまくこなしたら「よくやった」とねぎらうことにしています。
それで自信をつけてもらいたいと思うからです。
そう考えると、案外クリニックのスタッフに対しての方が、姪に対するより甘いのかもしれません。
最近はコーチングという人を指導する技術も注目されていますが私はどうも苦手です。これまで私を指導して下さった恩師の先生が今の私を見たら「君にはまだまだ伸びシロがある。」と言われることでしょう。

2013年1月18日