クリニックのマネージメント
院長のひとりごと107
私は学生時代にバスケットをしていたので、テレビでのNBA観戦を楽しんでいます。
好きなチームはスパーズです。
このチームは、とても地味なのですが毎年成績上位で、昨年は決勝で惜しくも敗れました。
ヘッドコーチの方針が、フォアザチームに徹している点が面白いです。
優れた能力を持つスター選手もいるのですが、全員に基本に忠実なプレーを要求します。
またチーム力を維持するために、選手の体力を考えて、故障していなくても故意にゲームを休ませたりします。
昨年はこれが行き過ぎだとして、罰金を取られたりもしましたが、別のチームのスター選手が、過密スケジュールの中で大けがをして1年間プレーできなかった例を見ると、選手管理の面でもフォアザチームに徹しているなと感じます。
このチームの選手は国籍もまちまちで、無名の選手が多いのですが、能力には目を見張るものがあり、選手のスカウティングにも素晴らしいものがあります。
今年もプレーオフではいいところまで行くのではひょっとすると優勝するかもと期待しています。
私は今のクリニックの院長になる時、それまで長年携わってきた研究活動から身を引くことになったのですが、仕事へのモチベーション維持のためにクリニックのマネージメントという、未知の分野で自分を試してみようと思いました。
幸か不幸か私が院長の職に就いたときには、今のクリニックは帳簿上は赤字でした。
ですから、素人の私が何かをして結果が出なくても、非難を受けにくい状況でした。
帳簿上は赤字であったクリニックは、私の思惑通りに1年で黒字になりましたが、その間には色々なやりとりがあり、そのめまぐるしさは今となっては懐かしいものです。
現在安定しているクリニックにおいてのマネージメントには、スパーズのヘッドコーチのような、フォアザチームに徹したマネージメントが必要だと感じています。
うちのクリニックも、医療現場でプレーオフを勝ち抜けるように、何とか頑張りたいと思う今日この頃です。
2014年1月18日