女性が働きやすい医療現場を
院長のひとりごと60
うちのクリニックのスタッフは、今出産ラッシュです。
現在1人は出産して、育児休暇中です。
2人は妊娠中で夏・秋に出産予定です。
1人は妊娠のための治療を受けるため休職予定です。
妊娠・出産のスタッフはみんなまだ20代ですが、既に3人の子持ちです。
そうです。
うちのクリニックは、日本の少子化と敢然と戦っている、頼もしい母たちの職場なのです。
クリニックの事務長や婦長も、うちに勤めてから結婚出産を経験しています。
その時は先代の院長の時代でした。
私が引き継いでから、スタッフが妊娠出産するのは初めてです。
以前勤務していて、妊娠が分かり辞めたスタッフはいました。
しかし、今回妊娠・出産予定のスタッフは皆、復職してくれる予定です。
うちを働きやすい職場と認めてくれたのだと思い、私はとても感激しています。
できる限りサポートしていきたいと思っています。
医療の現場では、女性の力がなければ成立しない場所が沢山あります。
うちのようなクリニックは、女性でもっています。
男性だけでは成立しません。
それだけに女性が安心して、結婚して子供が産める環境を準備しなければいけないと、常々思っていました。
しかし、十分な準備もないままに、立て続けに出産予定のスタッフが現れて、多少焦っています。
可能ならクリニックに託児所があれば、スタッフも安心なのでしょうが、残念ながら今も将来にも無理かもしれません。
しかし、無理と決めつけずに、今後も可能性を探っていきたいと思っています。
先代の院長も、開院時には若いスタッフと共にスタートし、スタッフの成長を共に眺めてきたのだなあと今感じています。
事務長や婦長は、私と同年代ですから、丁度親子のような感じだったのだと思います。
そして、いま妊娠・出産しているスタッフの親御さんと、私は同年代だと思うので、彼女たちと私も親子のような感じなのでしょうか。
私の気持ち的には、仲間という感じなのですが、スタッフは親父みたいに私のことを観ているのかもしれません。
どんな風に観てくれてもいいので、断絶することなくスタッフとは気持ちはつながっていたいと思います。
2010年5月20日