治療法を決める経口糖負荷試験
糖尿病の検査で、欠かすことの出来ないものが、経口糖負荷試験(OGTT)です。
これは絶食で砂糖水を飲んでもらい、飲む直前から30分毎に2時間血液を採り、血糖とインスリンを測定する検査です。
この検査で2つのことが分かります。
1つは糖尿病かどうかの判定。
つまり、一定の値以上に血糖が上がれば糖尿病と判定されます。
これは、この検査をしなくても判定は可能ですので、この検査の意義はもう1つの膵臓からのインスリン分泌能の判定にあります。
つまり、膵臓がどの程度血糖を下げるのに必要なインスリンというホルモンを分泌する能力を保っているかを見るのです。
糖尿病の初期には、膵臓から正常以上にインスリンが分泌されている場合があります。
また、高血糖が続くと膵臓が疲労してほとんどインスリンを分泌していない場合があります。
また、膵臓からインスリンは分泌していますが、不十分な量である場合もあります。
それぞれの場合に応じて治療法が異なります。
次回はこの点をお話しします。