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on-line HDF

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院長のひとりごと136

今年クリニックで新に進めたいと思っていることは、」on-line HDFという透析療法です。
既に昨年末から、I-HDFという透析療法は開始しており、これが予想以上に良い結果を生んでいます。
それで、今年は一気にon-line HDFを進めていきたいと思っている次第です。
新しいと言っても、既に日本全国で実施している施設は沢山あるのですが、それでも自分たちの施設でもそれが実現することにわくわくしています。

 私は大学を辞してこのクリニックに来たときは、診療面での夢や希望はありませんでした。
大学でも診療より研究に明け暮れていましたから、患者さんを診ることに関してそれほど強い思いはありませんでした。
むしろ医療経営というマネージメントに強い関心がありました。
しかし、マネージメントはそんな野次馬根性的な気持ちで出来るほど簡単なものではなく、毎日のように起こるトラブルに翻弄されて、時間が過ぎていきました。
幸い優秀なスタッフと親切な業者さん、会計士さん、何より妻に支えられ運良く現在もクリニックは存続しています。
最近はマネージメントの面白さも少し味わえるようになりました。
私たちサテライト施設は、中核病院で透析導入をした患者さんを紹介してもらって成立しています。
ですから私が責任者になってから一貫して守っていることは「絶対に中核病院の要請にノーと言わない」ということです。
現在までこれをかたくなに守って来た結果、中核病院に多少の無理をお願いしても、聞き届けていただける信頼関係を築くことが出来たと思っています。
最近多数の患者さんを紹介していただき、ベッドがほぼ満床となってしまいました。
でも患者さんを紹介していただいたとき「今満床です。」と断るようなことをしたら、一度に信頼を失ってしまうと思っています。
物理的に困難な状況で、いかにノーと言わずに信頼を保つかが今私に与えられた最大のマネージメントのテーマといえます。
かつて大学病院の病棟医長として、無いベッドをひねり出したときのノウハウを思い出しながら頑張る次第です。

2016年4月20日