院長のひとりごと226
コロナ感染の影響で、ライフスタイルが大きく変化しました。
仕事の仕方も大きく変わり、ネットでつながることにより会社に出社せずに仕事をする、所謂リモートという形態が一般化しました。
コロナ感染はもはや風邪並の感染症ですから、本来なら元の形態に戻ってもいいはずですが、今のリモートという形を会社も社員も心地よく受け入れているようです。
先日姪夫婦と会食した折も、夫婦そろって仕事は自宅でネットを介したリモートで行っており、この春から幼稚園に行く子供だけが出かけるというライフスタイルになると聞きました。
私には何とも不思議なライフスタイルです。
私の仕事でも、研究会は殆どがウェブ開催でしたが、今年になってぼつぼつと会場参加とウェブ参加のハイブリッド形式が中心となってきました。
ウェブ開催は専門医の資格維持のために、義務付けされた学会参加が自宅に居ながらにして達成されるというメリットがあるのですが、話の理解度はどうしても会場参加の方が私は深いと感じています。
しかしこれも姪夫婦に言わせると、リモートがスタンダードとなった教育を受けている今の大学生にとっては、直接会うよりリモートの方がいいと感じるかもしれないとのことでした。
環境変化に対するまさにジェネレーションギャップです。
ただ私もガソリンスタンドで給油するのに、以前は人のいるスタンドを選んでいましたが、セルフスタンドを利用するようになってからは人のいるスタンドが、むしろ煩わしくてセルフスタンドを求めるようになっています。
人との接触を避けようとする傾向は、何も若者に限定したものではないといえます。
とはいえクリニックのスタッフや友人に会うことは大変楽しい時間ですし、大切にしたいと思っています。
家内と毎日の会話も大事にしています。
誰とも会わずに、ネットを介して全てを済ませてしまうライフスタイルが、将来的には一つのスタンダードになっていくのかもしれません。
そういうライフスタイルが一般的になる未来が来ることを、私は決して望まないですが。