責任と覚悟
院長のひとりごと161
国会で公文書の改ざんが問題になっています。
「そんな事実はない」と公言したことがひっくり返ってしまったこの事件は、テレビドラマを見ているようです。
この問題は一体誰が責任を取って集結するのか、とても興味深いです。
「民間でこんな問題が起これば社長が即責任を取る。」
という話を聞いて、とても納得できました。
島根医科大学時代に、調査も準備も不十分な薄っぺらい企画を立てて、お金も人も無駄にした時にも、責任者は一切おとがめ無しでのうのうとしていました。
公立機関は、プロジェクトの失敗に対して、何の責任もとらなくていいのだとあきれたものです。
その代わり成功しても、特別ボーナスが出るわけではないのですが。
大相撲でも、貴乃花親方の動向が注目されていて、とかく大相撲協会は貴乃花親方の責任問題を追及しています。
一方、大相撲協会の理事たちには、一切の責任追及が無いようです。
貴乃花親方の問題に対する対処の仕方には、色々と意見があると思いますが、いわんとすることには筋が通っているように思えます。
追及されるべき点が皆無ではないでしょうから、謙虚に受け止めるべきことはあるでしょうが、
大相撲協会や、横綱達同席した力士に全く問題が無いとは到底思えません。
貴乃花親方が、フェアな裁定を求めて行動しているなら同情の余地があるのではないでしょうか。
私も常々クリニックでの仕事の上で、責任を取る覚悟を持っていなければいけないと考えています。
患者さんに対して、スタッフに対して、業者に対して、医師会等の人たちに対して、様々な形で責任を持って行動することが求められていると思います。
幸いにして、これまで重大な過失を犯し深刻な責任問題となることがなかったので、何とかクリニックを運営しています。
これからもそんな事態が起こらないように、細心の注意が必要なことはいうまでもありません。
それほどまでに深刻でないにしても、私が責任と取ってクリニックの理事長の職を辞さなければならない時は、潔く辞職します。
首を切られるなんて、江戸時代に腹を切らされたことに比べれば、些細なことです。
2018年4月19日