肥満症・みんなで痩せればつらくない-4
飛ばんと思えば先ずかがめ。
涙ぐましい食事制限を始めても、その効果が出てくるまでには、かなりの時間が必要です。
毎日空腹感と戦っているのに、ちっとも体重計の数字が変化しない時期がかなり続きます。
過食により、体についた脂肪が燃焼していくのには時間がかかります。
食事制限をしても体重の減少は単純な右下がりの直線にはならないのです。
むしろ階段状にすとんと下がりしばらく水平に、又すとんと下がり、又しばらく水平に、といった動きをします。
時には水平のところが大きく上下したりもします。
この水平の時期を、如何に耐えるかが減量に成功するかどうかのカギになります。
食事制限を諦めてしまうのは論外ですが、減量がうまくいかないからといって無理な食事制限をすれば体をこわします。
一日に必要なカロリーは標準体重から割り出すことが出来ます。
標準体重の簡単な計算方法は(身長cm-100)x0.9です。
この標準体重1Kg当たり30 KCalが、適切な一日あたりの摂取カロリーです。
理論的にはこの摂取カロリーを守れば体重は標準体重になるはずです。
毎日のエネルギー消費の度合いにより体重減少の速度は個人差が出てきます。
また、体がエネルギーを消費しやすいかどうかでも変わってきます。
ですが、誰でも摂取カロリーを守れば必ず標準体重に到達するはずです。
医学を信じて、どんなに体重変化の水平な時期が続こうとも、食事制限のペースを崩さないことが絶対に必要だと言えます。
また、可能な範囲で運動を取り入れることが水平の時期を短縮させることになります。