独り言

チキンレース

東京オリンピック

チキンレース

院長のひとりごと201

東京オリンピックの開催について、コロナウィルス感染とのからみからどうなるのか注目されています。
少し前まで、私はIOCとJOCのチキンレースではないかと思っていました。
アメリカの放映権が絡んでくるので、JOCが開催見送りを決定した場合、放映権料に関する賠償責任が降りかかってくると思います。
一方、IOCが開催見送りをJOCに通達した場合は、JOCには賠償責任が生じないことになります。
どちらの機関もコロナを見合わせて開催見送りを考えていて、我慢比べになりそうな気がしていました。
しかし池江璃花子選手の奇蹟を目の当たりにして、今は何がなくとも開催に持って行って欲しいと思っています。
白血病という難病にかかったにもかかわらず、わずか2年でトップアスリートに復帰するなんて映画やドラマでも荒唐無稽すぎて作らないようなストーリーです。
病を乗り越えるだけでも十分奇蹟と言えます。
にもかかわらず、日常生活を送れるようになるどころか、水泳が出来るようになるだけでも驚異的なことです。
彼女はさらにトップアスリートにまで戻ったのですから、専門家でなくても誰もが奇蹟と感じていると思います。
それだけに、なんとしても彼女にオリンピックの舞台で泳いでもらいたい気持ちでいっぱいです。
メダルなど二の次です。
ただただ彼女が泳ぐ姿が見てみたいです。
日本は世界水準に比べても、コロナ感染が格段にコントロールされていると思います。
世界のアスリートは是非オリンピックに参加して頂き、オリンピックを成立させて欲しいと切に祈っています。
こんな状況ですから、世界中のアスリートは十分な練習もできず、仮にオリンピックに参加してもベストのパフォーマンスがなされないかもしれません。
それでも是非資格を得たアスリートは参加してほしいものだと思います。
スポーツは勝利を目指すべきだと私は常々思っています。
それは今も変わりません。
しかし、オリンピックは「参加することに意義がある」という言葉を、今は心から実感しています。
東京オリンピック開催を切に祈ります。