糖尿病の合併症
糖尿病が恐いのは、合併症にあると前回お話ししました。
糖尿病は、細い血管も太い血管も傷害することにより合併症を引き起こします。
細い血管が傷害される場所は、眼と腎臓と神経です。
眼の中にある網膜という光を感じる場所の血管が、傷害されて目がかすんだり、ちらちらしたり、ひどい場合は失明してしまいます。
腎臓が傷害されると、尿に蛋白が降りるようになり、ひどくなると尿が出なくなって人工透析を受けることとなります。
神経が傷害されると、ひどいシビレが手足に起こります。
太い血管が傷害される場所、は心臓と脳です。心臓の冠動脈という心臓自身に栄養を与える血管が、傷害されると狭心症や心筋梗塞を起こします。
脳の血管が傷害されると、脳梗塞を起こします。
これらは命に関わる重病です。
糖尿病の合併症はいったん発症すると、治療が難しく、進行をくい止めることが困難な場合が多いのです。
だからこそ、糖尿病は早期から治療する必要があります。
次回から治療に関してお話しします。