巣立ち
院長のひとりごと141
初夏の頃、つばめが巣を作り3羽の雛が賑やかに鳴いていました。
高い所に巣があるため、落ちたら死ぬと思うのですが、糞をするときにはちゃんとおしりを巣の外に出して、巣を汚さないようにしてるのに感心しました。
親鳥に近い大きさになったなと思っていると、いきなりいなくなっていました。
巣立っていったのです。
からの巣を見上げてしんみりしてしましました。
最近若いスタッフが、私と飲みたいと誘ってくれたので、いそいそと出かけると、クリニックの勤務システムに関しての改革提案がありました。
これまでリーダーとミーティングをして全てを決めてきたので、若いスタッフからの直接の申し入れに何か新鮮なものを感じました。
自分たちの待遇改善のための提案ではなく、むしろ自分たちにより負荷のかかる提案だったので「大丈夫。できる?」と大変前向きな提案にむしろこちらが心配してしまいました。
クリニックに私が関与するようになって15年以上になります。
おとなしかったスタッフも、随分逞しくなったなあと感慨もひとしおでした。
その日は大変気分よくお酒が飲めました。
翌日早速リーダーたちと若いスタッフの提案を検討することにしました。
若いスタッフは、私に提案する前に当然のことながらリーダーに提案しているので、その提案が実現していないのにはそれなりの理由があると思いました。
具体的な方法や患者さんへの対応、全スタッフがこなせるような方法なのか、など問題は色々ありますが、やってみなければ前には進めないと感じています。
少なくとも、現在のやり方にはない良い面があると思うので、私は進めてみたいと思っています。
十人十色というか、若いスタッフの提案がスタッフ全員の総意であるわけではないですから、これから調整が大変かもしれませんが、スタッフと私との間の距離が近くなった感じがしています。
これまで色々な口実で飲み会を繰り返してきましたが、とうとうこんな実りのある飲み会が実現したことには意味がある気がします。
こんな機会をどんどん増やしていこうと思いました。
2016年5月19日