器にあらず
院長のひとりごと178
失言続きでついに大臣が辞任しました。
最後の失言は弁解の余地がなく、大臣としてではなく、人として間違っていました。
この人は、人の良さだけで大臣になったという気がします。
大臣に必要な資質が全くありませんでした。
一言で言えば「器にあらず」です。
オリンピック憲章を知らないとか、コンピュータを使ったことがないとかと、大臣の資質を疑問視する野党の発言の根拠には納得はできません。
医師免許のない厚生労働大臣の現場オンチのおかげで、私たち町医者は苦労しています。
防衛大臣で兵器に触れたことのある人は皆無でしょう。
大切なのは未経験の分野に関する学習ではないでしょうか。
この人には学習意欲が見られませんでした。
人の良さで乗り切れる職務ではないということです。
そういう意味では議員という職務すら危ういと感じます。
中学時代に私はバスケットボール部でしたが、校内バスケットボール大会があり、私のチームメイトで親友のチームがいつも優勝しました。
確かに彼はバスケット部のエースだったのですが、彼のチームが強かったのは彼と同じチームになった途端にバスケット未経験のチームのメンバーが急にうまくなったことが強さの原因だと思います。
そしてその人が他のチームに行くと、全く目立たなくなってしまうのです。
なぜ彼と同じチームの時だけあんなにうまくプレーするのだろうと不思議に思っていました。
私たちのバスケットボール部も、私たちが最上級生の時は対外試合全勝でした。
なぜ私たちは強かったのか今つらつら思い出してみると、この彼のおかげでゲーム中に緊張することがなく、もう普段のプレーが出来たからだと気がつきました。
なぜそんなことが出来たか考えてみると、私がミスしても彼がいつもそのミスをカバーしてくれたからだと気がつきました。
だから私はミスをしても大丈夫と安心してプレーすることが出来たのです。
私が部のキャプテンでしたが、ゲームでのリーダーは彼でした。
真のリーダーというのは彼のような人でなければいけないと思います。